髪の毛の基本データ。髪の毛とはこんな性格の物でした!?

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こんにちは、美容室ウプスです。

髪の毛に性格があるのか、知りませんが・・・

髪の毛の性質というか基本データのお話です。

先日書いたエントリーで、「髪の毛は何から出来ているのか?ってまじめに考えたブログ。」っていう記事があります。

その中では髪の構成物について書いたので、今日は髪とはこんな性質があるんですよという事を書いてみたいと思います。

 

髪の毛は平均10万本

みなさん、髪の毛の本数って気にした事ありますか?

「私、すっごく髪多いんですよ!」とおっしゃる方や「髪が少なくて気になるんです」って言う方まであって、実際の数はどうなんでしょう?

 

実は、髪の毛の本数は平均で「10万本生えている」というのが正解だそうで、多少前後するもののおおむねこれぐらいだと言われています。

実際、自分もこの職業が長いのですが頭の髪を数えたことが無いのであれなんですが「10万本ある」というのが定説です。

ものすごい本数が生えているんですね。多い人も少ない人もだいたいこの範囲だそうで、極端に薄くなった以外はだいたいこれぐらい生えているようです。

 

髪の太さ

では、今度は髪の太さですがおおよそ「50ミクロン~100ミクロン」。

ミクロンとは1mmの1000分の1の大きさですから、かなり細いです。

例えて言うと、シャープペンシルの0.5mmの物が500ミクロンになるのであれの10分の1ぐらいが髪の毛の太さという感じです。

当然、太い人はそれよりも若干太いのでそれが10万本になると「私、髪多い」という事になるわけですね。

 

これ、実際にさわってみると分かるのですが太い髪と細い髪とでは明らかに太さが違います。

指先でさわると分かるのですが、太さの違いって割と敏感に感じます。周りの方の髪をさわってみて試してみてくださいね。

 

髪の毛のヘアサイクル

髪の毛ってずっと生えている様に思いがちですけど、実は生えたり抜けたりを繰り返しているんですよ。

その繰り返しの事を「ヘアサイクル」という風に呼んでいるのですが、おおよそ髪が生えてから抜け落ちるまで女性の場合で「4年から6年」で男性の場合で「3年から5年」と言われています。

 

髪は通常、ひと月で1cmぐらい伸びるので1年では12cmです。女性の場合で抜けるまで6年あったとしたら最高伸びて「72cm」と計算上では伸びる事になります。

実際は、髪の毛1本づつその過程が違うので計算通りにはいかないのですが女性の方が男性より髪は長く伸びるというのは本当の様ですね。

70cmまで頑張ってみますか!!

 

髪の強さ

髪の毛は意外に強いもので、髪をギュッと引っ張ってもなかなか切れません。

それもそのはず、髪の強度は結構すごいんですよ。

こんなデータがあります。

 

髪の引っ張り試験のデータで、髪はどれだけの重量を支えられるかというデータがあります。

それによると、髪の毛1本で支えられる重さは100gから150gほどだそうです。

で、実験してみました。

 

このカップの重量は計ったら170gあったのですが、スタッフの髪の毛で吊ってみたら切れずに支える事が出来ました。

もちろん髪の毛1本ですよ。

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ひまですね~。。

試しにみなさんもやってみてくださいね(笑)

200gぐらいまでなら持ち上げる事が出来ましたよ。

 

ちなみに、計算上では髪の本数を10万本とした場合、髪全体で支えられる重量はなんと5トンだそうです。

よくサーカスなんかで髪の長いきれいなお姉さんが、筋肉隆々の男性を髪でつるして振り回しているのを見た事あると思います。

男性の体重は5トンも無いので、実は訓練さえすればあなたもすぐに花形ダンサーになれるかも・・・です。

でも、恐いからやめときましょうね!!

 

髪の酸性度

酸性度という言葉を聞いた事があると思います。

昔、化学の授業で習った「酸性」と「アルカリ性」のリトマス試験紙のあれです。

髪の毛は、ペーハー4,5から5,5の弱酸性成分です。

出ました!!ペーハー!!

 

ペーハー(ph)というのは酸性度・アルカリ度を表す単位です。

ph

上の図をまず見てください。0~14の数値がペーハー(酸性度・アルカリ度)を表す数字でペーハー7を中性として8~14をアルカリ性、6~0を酸性という風に表します。

わかりやすく身の回りの物でペーハーを表すと、水が中性の7ぐらいで石鹸とかは約ペーハー10ぐらいのアルカリ性です。

 

パーマ液やカラー剤もアルカリ性でパーマ液の場合でペーハー8ぐらいでカラー剤でペーハー9~10ぐらいです。

酸性でいえば、お酢やレモン汁はペーハー3ぐらいの酸性でスポーツドリンクなどもペーハー4ぐらいの酸性です。

 

そして、肝心の髪の毛ですが髪の毛はペーハー4.5~5.5の弱酸性です。

だからシャンプーなんかはペーハーが弱酸性の物が良いというわけですね。

弱酸性領域だと髪の性質が安定するので、特にパーマやカラーをした髪には弱酸性の良質なシャンプーで洗って欲しいと店長はいつもうったえているわけです。

 

まとめ

髪の性質について、あれこれ書いてきましたが何となくわかっていただけたでしょうか?

髪の毛って、生まれた時から頭にあったので気にもしないで生きてきたと思います。

だって、あって当然の物ですもんね。

 

でも、こんなにいろいろ性質があって人知れず頑張ってくれているのですよ。

ちょっとこれからは意識して、髪もいたわってあげてくださいね。

死ぬまでお世話になるんですから。

 

2 COMMENTS

渡辺たかし

髪の毛は一本でも重さ170グラムくらいなら切れないで支えられるとのこと、そんなに強いのかと、初めで知りました。3本なら500グラムほどを吊るしても切れないようで驚きました。ありがとうございます。

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井須幸三

渡辺さま

コメントありがとうございました!
髪の毛って意外に丈夫なんですよ。あんなに細いのに驚きですね。
またお願いします。

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