ブリーチをする前に、知っておいて欲しいこと。

インナーカラーやハイトーン(明るめ)カラーが流行している事もあり、最近は髪のブリーチを希望する方もちらほらいらっしゃいます。

自分も、ここ数年はブリーチをした金髪頭で過ごしているのですが、なかなか快適です。

 

まぁ、自分の場合は職業柄こんな頭で過ごしていてもなんとか生活をして行けますが、これで結構お手入れは大変です。

何も考えずにブリーチをしてしまうと、あとあと大変な事もあったりしますのでよくよく考えてからブリーチをする事をおすすめします。

そこで今日は、ブリーチをするうえでわかっておいて欲しい事を書いてみたいと思います。

 

ブリーチってなんだ?

 

そもそも、ブリーチって何?ってことなのですが、美容でいうブリーチとは髪の色を脱色して髪色を抜くことをブリーチと言っています。

 

日本人の髪色は、ご存じの様に黒髪です。

この黒い髪の色素を専用の脱色剤で抜いて、白くすることがブリーチの役目です。

 

わかりやすい例えで言うと、家庭で使うキッチン用のブリーチ剤がありますよね。

「ほー茶渋が落ちるのー」っていう、コマーシャルのあれです。

 

茶碗や布巾が汚れたら、キッチン用のブリーチ剤で漂白しますよね。

あの漂白が髪で行われるのが、髪のブリーチです。

 

通常、脱色剤を髪に塗布してブリーチをすると髪色はこのように変化していきます。

 

黒髪 ⇒ 茶色 ⇒ オレンジ ⇒ 金色 (黄色)⇒ 薄黄色 ⇒ 白色

 

日本人の髪色は黒褐色なので、まず黒い色が脱色剤によって分解され茶色になっていきます。

さらに脱色が進むと、次第にオレンジ色に変化してさらに脱色が進むと金髪になります。

 

ブリーチ進行中のお客様。

 

さらに脱色が進むと、薄い黄色に変化して理論上は白色へと進んでいきます。

ただし、理論上は白色なのですが脱色を頑張って繰り返しても完全な白色になることはありません。

自分の経験上、薄い黄色が限界で白髪の様な白髪になることはありません。

 

ブリーチはなぜ必要?

 

ブリーチの役目がわかったところで、では、なぜブリーチが必要なのでしょうか?

それは、ブリーチをして日本人特有の黒い色を抜いた方が希望のヘアカラーの色味をダイレクトに出せるからです。

 

例えば、上↑の画像を見て下さい。

実は書かれている線はどちらも同じ茶色なのですが、左の黒いバックだと赤茶色(エンジ色)に見えてしまいます。

右の白いバックだと、茶色のままに見えますよね。

これは、バックの黒色が邪魔をして本来の茶色の線が茶色として見えなくなるためです。

 

ヘアカラーもこれと同じで、黒い髪に希望のヘアカラーを入れてもそのままの色味を出すことが難しいんです。

ヘアカラーをした時に、「あれ?なんか色が違う!!」って経験はないですか?

元々の黒色が邪魔をして、はっきりした色味をなかなか表現しにくいわけです。

 

ところが、脱色剤でブリーチをして黒い色を抜いてしまうと、画像の右の白いバックの様に色味をダイレクトに出せるようになるんですね。

 

 

こんな感じでブリーチをした上から希望のカラーを入れると、雑誌で見る様なきれいな色を入れることが出来る様になります。

なので、ブリーチが必要になるケースがあるんですね。

 

ブリーチをする上で知っておいて欲しいこと

 

さー、やっと今日の本題にたどり着けました笑

ここまでは、ブリーチの役目とその必要性を書いて来ましたがざっくりとわかっていただけたでしょうか?

このように、ブリーチをする事も必要なケースはあるのですが、ブリーチをする上でどうしても知って置いてほしい事があります。

 

それは、色持ちが非常に悪いという事です。

 

例えば、ブリーチをした髪に紫色を入れたとします。

 

スタッフすえさんを例にすると、すえさんはキンキンになるまでブリーチをしてそのブリーチ毛に紫色のヘアカラーをしています。

こういう風に、ブリーチ+ヘアカラーをすることを「ダブルカラー」と呼んでいます。

 

つまり、ブリーチが必要な時ってスタッフすえさんの様にダイレクトにその色味を出したい特に使う技法です。

だから、通常は「ダブルカラー」になるケースがほとんどです。

自分の様に、ブリーチして金髪でいる人って少数派です汗

 

ところが、です。

 

ブリーチ+ダブルカラーをしたとしても、あとからカラーリングした色味はとっても早く色味が抜けてしまいます。

すえさんの場合で言うと、きれいな紫色を保っていれるのは約2週間ぐらい。

時間がたつと、どんどん色抜けが起きて気が付くと元の「キンパツ」に戻ってしまうんです。

 

そうなんです。

ブリーチをする時に、わかって置いて欲しいことは「色の戻りが早くて最終的にはキンパツに戻る」って事なんです。

いい感じの色を楽しめるのは、少ないかも知れないって事を理解したうえでブリーチを行ってください。

 

だから、仕事なんかで最終的にキンパツになってしまうのが困る方は、隠れたインナーカラー(襟足やサイドの見えない所)で楽しんだ方が無難。

担当美容師さんとよく相談されて、ブリーチ後のアフターについてしっかり話をして納得してから行うのがいいと思います。

 

「キンパツになって困った!」って話を良く聞くので、最終的なイメージをしっかり持ってオシャレを楽しんでください。

 

自分の場合は、だいたいブリーチをすると2か月から3か月ほど放置して再度ブリーチを行っています。

キンパツはやはり根元のプリンが激しいので、マメなメンテナンスが必須です。

 

というわけで、今日のブログは「ブリーチ毛、そのあとに」でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください